※本記事には【PR】広告を含みます。
「で、結局、なにが言いたいの?」
この一言、言われたことありませんか。私は、あります。何度も。しかも、こっちが一生懸命、丁寧に説明したあとにこれを言われるから、結構心が折れるんですよね。「あんなに話したのに、伝わってなかったんかい」って。不思議なもので、伝えたいことがあればあるほど、なぜか伝わらない。
この記事では、この「言いたいことが相手に伝わらない」問題を、AIに手伝ってもらい「伝え方の相棒」まで作った話です。同じ悩みをもっている人の、ちょっとした一歩になればうれしいです。
目次[閉じる]
伝えたいことがあるほど、なぜか伝わらない
まずは、自分の「やらかしパターン」を正直に並べてみます。カイゼンは「今どうなってる?」を全部書き出すところから始まるので、恥をしのんで。
- 伝えたいことがあると、背景から丁寧に、順番に説明したくなる
- 心配だから、あれもこれも情報を足す
- 話してる途中で、自分でも何を伝えたいのかを見失う
- LINEやメールも、気づけば長文になっている
- そして相手から「で、なんなの?」と言われる
いざ、並べてみたら、きれいに一本につながってると感じました。「丁寧に説明したい」から「情報を足して」、足すから「見失って」、見失うから「長くなって」、結果「伝わらない」。全部が地続きでした。
相手の気持ちも想像してみます。たぶん、こう思ってる。「話が長い」「具体的に何が言いたいの?」「で、私はどうすればいいの?」。
ここで一番ゾッとしたのが、自分が良かれと思ってやってること(丁寧に全部伝える)が、そのまま相手のつまづき(長くて伝わらない)になってたこと。親切のつもりが、逆に相手を困らせているのではないか。切ない。
「なんで?」を3回。伝わらない本当の原因
カイゼンでは、表面の問題を叩いても意味がない、と私は思っています。最初に見えてる問題は、たいてい「症状」であって「原因」じゃない。だから「なんで?」を繰り返して、奥にある本当の原因を探しにいきます。
要は、子どもみたいに「なんで?」をしつこく自分に問いかけるだけです。
やってみました。
問題:「で、なんなの?」と言われるのが怖くて、つい情報を足してしまう。
なんで?① 「で、なんなの?」に、その場でうまく返せないから。
なんで?② そもそも自分の中で、「一番言いたいこと」が固まってないから。
なんで?③ 言いたいことが固まる前に、「話しながら(書きながら)考えて」いるから。
……私はこれでした。
「あれ、なんで?」と掘っていったら、最初に悩んでた「話が長い」も「伝わらない」も、ぜんぶ同じ一つの根っこから出てたんです。
根本原因:言いたいことが固まる前に話し始めているから、途中で軸がブレて情報が膨らみ、伝わらなくなる。
固まる前に話すから軸がブレる → ブレるから不安で情報を足す → 足すから長くなる → 長いから伝わらない → 伝わらないから「で、なんなの?」と言われる → 言われるのが怖いからまた足す。見事な無限ループ。自分で自分の首を絞めてました。
ラクになる方法は、話し方テクじゃなかった
原因がわかったら、次は対策。でもここでいきなり「話し方の本を読もう」とか「話し方講座に申し込もう」に飛びつかずに、軽い順にカイゼン方法を考え、テクニックや道具は最後に考えます。
で、一番軽い対策から考えたら、拍子抜けするくらいシンプルな答えでした。
伝える前に「これだけ」決めておく
根本原因が「固まる前に話し始めてる」なら、答えは逆をやればいい。つまり話す前に、言いたいことを明確に決める。大事な話やメッセージの前に、頭の中やメモでもいいので、この3つだけ決めます。
- 0. ゴール(相手にどう動いてほしい?/どう思ってほしい?)
- 1. 結論(で、なんなの?の1行の答え)
- 2. 根拠(結論を支える理由を、多くても3つまで)
ポイントは0番の「ゴール」。これは相手には言いません。自分だけの羅針盤です。「相手に何かを決めてほしいのか」「ただ知っておいてほしいのか」「共感してほしいのか」。これがブレなければ、結論が自然と1行に定まる。そして理由は欲張らず、多くても3つに絞る。
結論を、一番最初に言う
もう一つやったのが、順番の入れ替え。それまでの私は「背景 → 経緯 → いろいろ → 最後にやっと結論」の順で話してました。これを、結論を最初にドンと言う形に変えたんです。
考えてみれば「で、なんなの?」って、要するに相手が結論を探して迷子になってる状態ですよね。だったら最初に結論を置けば、その問いが生まれる前に答えが出てる。当たり前なんだけど、やってなかった。
AIにも教えてもらったのですが、この「結論から」という話し方は、伝え方のプロが使う定番の型なんだそうです。PREP法(結論→理由→具体例→もう一度結論、の順で伝える型)とか、ピラミッド・ストラクチャー(結論を頂点に理由をぶら下げる考え方)とか。
要は「デキる人はみんな結論から言ってる」ってことなんですよね。
「話しながら考える」んじゃなく、「先に結論を1行決めてから話す」だけ。
これに気づけただけで、今回のカイゼンは私の中で半分成功でした。
難しいところは、AIと一緒に
さて、「先に結論を決める」という型は見つかった。でも正直、毎回これを思い出して、ちゃんと3つに絞るのって、慣れるまでは面倒なんですよね。「あれ、ゴールってなんだっけ」「理由、3つに絞れない」って、また詰まる。
そこで、難しいところはAIと一緒にやることにしました。やったのは3ステップです。
まず、考え方を「型(フレームワーク)」にした
頭の中でやってたことを、誰が見てもわかる手順に書き出しました。「ゴールを決める → 結論を1行にする → 理由を3つに絞る → つかみを作る」という順路。フレームワークなんて言うとカッコいいですが、要は私が迷わないための手順書です。
次に、その型を「プロンプト」にした
その手順を、AIへの指示文(プロンプト=AIにお願いする文章のこと)に翻訳しました。「あなたは、伝え方のプロです。まず私にゴールを聞いて、次に結論を1行にさせて、理由を3つに絞らせて……」みたいな感じで、さっきの手順をそのままAIの動き方として登録しました。
ここで一つ、こだわった点があります。私の悩みの中に「話が固い・つまらない」というのもあったんですよね。なので、プロンプトに「つかみ(フック)を作る」手順も足しました。冒頭に、相手が思わず頷く「あるある」や、クスッとする一言を一つだけ入れる。ただし入れすぎてふざけた感じになるのも嫌なので、上限は決めておく。
最後に、それを「AIの相棒(エージェント)」にした
できあがったプロンプトを、AIに覚えさせて、いつでも呼び出せる相棒(AIエージェント)にしました。エージェントというと難しそうですが、「特定の仕事を任せられるように仕込んだAI」くらいの意味で私は捉えています。今では「これ、うまく伝えたいんだけど」と話しかけると、向こうから「まず、相手にどうしてほしいですか?」って聞いてくれる。私が一番すっ飛ばしてた「ゴールを先に決める」を、AIが毎回引き止めてくれるわけです。大事なメールの下書きも、口で説明する前の整理も、これに壁打ちすれば頭がスッと片づく。
いきなりAIに丸投げしたわけじゃないんです。まず自分で考え方を整理して、型にして、それをAIに渡した。この順番が大事だったかなと思います。型がないままAIに「いい感じに伝えて」と頼んでも、たぶんまた長い文章が返ってきてただけなので。
で、実際どう変わった?
カイゼンは、やりっぱなしにせず「どう変わった?」を残すところまでがセットです。しょぼい変化でもいいから記録する。
カイゼン前:伝えたいことがあるほど話が長くなって、「で、なんなの?」と言われるのが怖かった。話しながら考えて、毎回迷子。
カイゼン後:大事な話の前に、頭の中で「ゴール・結論・理由3つ」を必ず先に決めるようにした。詰まったところだけAIに壁打ちすればいいので、気が楽。何より、「自分が結局、何を言いたいのか」をわかった状態で口を開ける。この安心感がでかい。
もちろん、いきなり完璧になったわけじゃありません。「結論を1行にする」、最初はよく詰まりました。でもそれも、AIに「これ、1行にするとどうなる?」って聞けば手伝ってくれる。つまづきながら、やりながら直していけばいいんです。
まとめ:伝わらない原因は、順番と自分の意思だった
話が伝わらないと、「自分は話し下手だ」「文章力がないんだ」って落ち込みがちですよね。私もそうでした。でも原因を深掘りしてみたら、原因は話し下手でも文章力でもなく、ただ「言いたいことが固まる前に話し始めてた」という順番の問題だった。順番なら、変えられます。
「話しながら考える」んじゃなく、「先に結論を1行決めてから話す」だけ。
そしてこれ、家族や友だちへの日常のひと言だけじゃなくて、仕事の説明や報告、資料づくりでも、そっくりそのまま使えると感じます。家族に一発で伝わる型は、上司にも取引先にも効く。暮らしで練習したことが、そのまま仕事でも武器になるので、一石二鳥。
「伝え方そのものを、もっと体系的に身につけたい」という人には、まさにこのテーマを扱った講座もあります。独学でコツをつかむより、手順で学びたいタイプの人には合うかもしれません。
▶︎【PR】「何が言いたいの?」がなくなる伝え方の研修
日々の暮らしの中や仕事で活用し、ブラッシュアップしていきます。
コメント Comments
コメント一覧
コメントはありません。
トラックバックURL
https://kotatsu-dev.com/ai-tsukuru/tsutaekata-kaizen-ai/trackback